北にニセコの山並み、南はゆるく傾斜した見晴らしのいい約1,000坪の敷地。目の前は町道に面しているものの、辺り一面はほぼ森に囲まれた静かな環境。
障子越しに柔らかい陽が差し込む居間とキッチンのオープンな空間につながる土間。壁面はホタテ貝漆喰塗り仕上げで、天井が2階の床材の裏面と梁が露出したつくりの自然素材と木の温もりあふれる空間となっている。床は合板ではなく無垢の厚板フローリングで、裸足の感触が心地よい。また土間は吹抜けとなっていて、開放的な2階の廊下にスケルトンの直階段がつながる。薪ストーブによる暖気はこの吹抜けから上昇し、家全体を暖める。暖房はこの薪ストーブのみで、夕方から就寝まで焚いていれば、朝から日中にかけて暖かさが持続する。弊社標準のセルローズファイバーによる断熱と外壁の付加断熱、及びトリプルガラスのサッシと気密仕様によってこのような豪雪地帯でかつ寒冷地でも、ストーブ1台でまかなうことが可能。
キッチンはアイランド型でシンクとコンロが分かれたⅡ型の並列スタイルで、シンク側は人造大理石の天板とカラマツ材による造作で、コンロに面した壁面はオレンジ色の珪藻土タイルを使用。またキッチンに隣接して食品庫を設けた。
1階はこのほかトイレとユーティリティ、浴室の水廻りのみで、玄関の風除スペースから直接水廻りの廊下へアクセスしやすい動線とした。外の作業で汚れたものを持って居間を通らずに水廻りへ行けるように、またトイレにも行きやすいように配慮した。
2階は階高を抑えることでコストを抑制、階段と吹抜けをはさんで2室と、広い小屋裏的なクローゼット兼納戸がある。天井は勾配屋根そのままの形状とし、柱と梁が露出した空間となっている。床材は1階と同じ無垢の厚板フローリング仕上げ。フリースペースの窓には奥さま手づくりのステンドグラスをはめ込んだ。 建物の形状は切妻屋根のシンプルなデザインで、壁面全体が縦張りのカラマツ木酢板の素朴で自然なつくりである。
施工エリア | 北海道道央その他 |
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カテゴリー | 新築(戸建て) |
家族構成 | 夫婦 |
価格帯 | 3000万〜4000万円 |
竣工年 | 2017年 |
社名 | (有)ビオプラス西條デザイン |
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住所 | 〒002-8081 札幌市北区百合が原4丁目8-1 |
TEL | 011-774-8599 |
施工対応 エリア |
北海道(道央、道南) |